念願の1stアルバムが完成しました!
ブックレットを中に入れなかった代わりに、CDの解説とレコーディング秘話などを書いていこうかと思います。
20代の時に30歳になったらCDを作りたいなと思い始めました。
その頃はまだ漠然としていて、どんな音楽をやりたいか、どんな作品を作りたいかまでは想像できてなかったと思います。
20代後半になりオリジナル曲を作ってライブをするようになって、どんなサウンドが作りたいのかが少しずつ見えてきました。
好きな音も固まってきて自分の曲を形に残したいという思いがCD制作のきっかけの一つになりました。
模索しすぎて結果的に30歳を少し過ぎてしまいましたが、、、
せっかくなので曲の解説をしたいと思います。
インストで歌詞がないので曲ができた背景なども書き記していきます。
1.Hometown
今回録った曲の中では一番古い曲です。
どこか懐かしい感じがするメロディとサウンドなので「故郷」の意味のある曲名にしました。
2.Prairie Wind
アコースティックギターとオルガンとウーリッツァーを使ったカラっとしたサウンドを目指して作った曲。
3.Home Alone Together
息子と2人で留守番しながら映画「Home Alone」を見ていた時に思い付いた曲。
家で2人ぼっちと「Home Alone」を一緒にという2つの意味がある。
4.Shout!
15年近くも関わっているゴスペルから影響を受けて、その音楽スタイルを使ったファンキーな曲。
各楽器の見せ場があるのがポイント。
5.a slow waker
寝起きが悪い自分の曲。
目覚めてモヤがかかったような世界から、徐々に意識がはっきりと目覚めていく様子を表現しました。
6.Grace Note
バラードが欲しかったので急遽このアルバムのために書き下ろした「装飾音」を意味する曲。
7.晴れ時々
タイトル曲となる軽快で底抜けに明るい曲。
覚えやすいメロディと踊り出したくなるようなリズムのアッパーチューン。
8.待ちぼうけのブルース
誰かを待ちぼうけているような哀愁漂うローズピアノのブルース。
もうひとつきっかけになった出来事がありました。
2018年にギタリストの大江和基くんのアルバムレコーディングに参加したんですが、その時の体験や出会いが最終的に自分の
アルバム制作を決定づけました。
大江くんのアルバム制作の時期に彼と演奏する機会が多々あって、レコーディングに至る経緯や音楽の事などいろんな話をしたこ
とが自分の背中を押してくれました。
このアルバムに関わっていくうちにどんどん自分の作品が作りたくなって、意を決してスケジュールを決めスタジオを予約する運
びとなりました。
大江くんのアルバムもとても素晴らしいので聞いてみてください!
今回録音したオリジナル曲は歌のないインストで、ジャズやフュージョンなどがその代表かと思います。
時には熱いアドリブソロがあったり、繊細で緊張感のあるメロディなんかもあるかもしれません。
このアルバムを作るにあたって大事にしたコンセプトがひとつあります。
それは最初から最後まで穏やかに聴けること。
アグレッシブだったりセンシティブだったりする音楽も好きなのですが、起伏が激しいと疲れてしまうこともあります。
そんな思いからリラックスして聴けるけれども聞き流されない曲作りとアレンジを心掛けました。
やっぱりポップでキャッチ―な音楽が自分は好きみたいです。
それと作曲や音作りにおいて、とても影響を受けたアルバムが3枚あります。
- CRYSTAL GREEN - RAINBOW featuring Will Boulware
- The Section - The Section
- 70 STRONG - STEVE GADD BAND
3枚のうち「CRYSTAL GREEN」と「70 STRONG」をスティーブ・ガッドがドラムを叩いてるのですが、彼の特徴的で緻密なグ
ルーブがとても好きです。
彼のグルーブを参考にして曲を書いたりしていて、今回の曲の中では「Prairie Wind」と「Shout!」がそうです。
「The Section」はジェームス・テイラーを始め数えきれない程のアーティストのバンドを務めている凄腕集団です。
普段は伴奏に徹する彼らのインストアルバムで、ジャズ系アルバムとはまた違うポップさがとても気に入っています。
実は「STEVE GADD BAND」は現在のジェームス・テイラーのバンドそのものです。
私の感性はジェームス・テイラーと同じということですね。笑
最後にレコーディングに参加してくれた最高のミュージシャンを紹介します。
自分がライブする際にはファーストコールでお願いしている仲間たちです。
前島文子ーDrums
ドラムにはこだわりがあっていっぱい注文したんですが、いやな顔もせず最高のグルーブを叩き出してくれました。
ミックスにも意見をくれたりして感謝です。
木田聡ーBass
デュオで演奏することも多く、一番自分の曲を演奏してくれています。
2人で演奏した時に生まれたアレンジなどもあり、色々試させてもらいました。
羽栗唯明ーGuiter
どうしてもアコースティックギターのサウンドをメインに作りたくてたくさん弾いてもらいました。
もちろんエレキギターもかき鳴らしてもらっています。
アルバム制作の2年ほど前から4人で音を出していたおかげで、想像通りの音をみんなが出してくれました。
ドラムとベースの録音なんてほとんどの曲が1テイク目か2テイク目の演奏です。
そしてこのアルバム制作を支えてくださったStudio RAGの阪本さんにも感謝です。
先に書いた大江くんの時にもお世話になったエンジニアさんで、的確なアドバイスでアルバム完成まで導いてくれました。
長々と書きましたが最後まで読んでくださってありがとうございました。
このアルバムを引っ提げて今年はいっぱいライブをするつもりなので、どこかの会場でお会いした時にはぜひ1枚手に取っていただけると嬉しいです!
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